再びルンビニ、本格鳥撮り |
今回のタイ滞在最後の朝が来た。今日の夜中にはもう日本に向けて発たなければならないので朝撮りもこれが最後のチャンス。とはいえ鳥撮りをする場所はルンビニ公園なのだが・・・ それでもタイに来て依頼毎朝早起きをしていた癖で日の出前に目が覚めてしまう。それじゃ一丁鳥撮りに行ってみるか。ひーこはついてこないと昨夜宣言していたので、今回は50-500mmを持って昨日よりちょっとだけ気合を入れて出撃。 公園に着くと、今朝も大音量のBGMをバックにダンス教のかたがたが踊っている。この音さえ聞こえなきゃ爽やかな早朝なんだけれどなあ・・・ 周回道路を超え、すこしでも人の少なそうな場所を探して歩いてゆくと池の畔でシキチョウ発見。 その池の向こうからは朝日が昇り始めたようだ。 他に何か鳥はいないかなあ、と木の上の方を眺めながら歩いていくと、時折セアカハナドリっぽいのがうろちょろしている。そんな中に不自然なシルエットがあるのが目に留まった。あのドラえもんのような影は枝の固まりか?それとも・・・ 瞳孔の開き方でわかると思うが結構暗い。空バックと言えども手持ち500mmでまともに撮影するのは至難の業だろう。とにかく撮って撮って撮りまくり。しかしここでこんな大物に出会えるとは思わなかったなあ。こせだけで今朝の朝撮りは撮れ高十分って感じだ。 さっきよりお腹が黒いシキチョウも囀っていた。 公園の真ん中に広がる広い芝生広場。そこに生えた一本の木からシキチョウとはまた違う綺麗なさえずりが聞こえてきた。近づいてゆき声の正体を探すと、木の中に止まっていたのはコウライウグイス! 広場のまわりの木々にも色々と鳥の姿が見える。ホオジロムクドリやマイナなど、ムクドリ系はそこらじゅうに居る。 「ココココココココ」という単調な声にもしやと思い探して見ると、遠くの木の上にムネアカゴシキドリが止まっていた。 アカモズの姿も見える。ここのアカモズは、割と背中の方までしっかり色が着いていてアカモズらしいアカモズだった。 鳥を撮りながら広場を一回りして池の方に行ってみると、今日も水面にはミズオオトカゲが、しかもいっぱい浮いていた。 この前テレビ番組で「脅威の巨大生物」とか言っておどろおどろしくやっていたけれど、 遠くから「コ〜エ〜 コ〜エ〜」というオニカッコウの声が聞こえてきたので探しに行くと、木の陰で鳴いているのを発見。 この頃には朝の体操をしていた人たちが撤収し、公園内は大分静かになってきた。 この木は鳥たちのお気に入りのようでヒメコノハドリの姿も見える。 その横の木にはムネアカゴシキドリがすぐ近くに止まっていた。近くで見るときれいだなあ・・・ こちらもここまでよらせてくれたのは初めて。公園の鳥だから人馴れしているのだろうか。 この木にはムナオビオウギビタキも飛んできたし シキチョウも近くを飛び回っていて中々いい鳥ポイントだ。 再び花の木に目を向けると、キバラタイヨウチョウが群れでやってきた。メスと幼鳥が多く、その中に2〜2羽だけ混じっていたオスを狙うが、動きが早くてなかなかいいところに止まっているのが撮れなくて苦労した。 ほんとに動きが早い、ファインダーに入れるや否やシャッターを切らないとすぐにフレームアウトしてしまうので構図も何もあったもんじゃない。でも警戒心は虫なみなので、うまいこと行けばかなりでっかく撮れるのだ。ここは寄れる50-500mmの本領発揮だな。
タイヨウチョウ撮影に夢中になっていたらもう9時を過ぎていた。そろそろ帰らないとひーこがマッサージに行く時間がなくなっちゃうな。 もうちょっと遊んでいたかったが我慢して花の木を離れ、入り口ゲートに向かって歩いていくと赤い花にチャアムで見かけた派手なシロチョウが止まっていた。 そして人もまばらになった周回道路わきの植え込みに居たセンダイムシクイっぽいムシクイを撮って、今回の遠征の鳥撮りは終了。
しかしあまり期待していなかったルンビニ公園も意外と充実していたなあ。今回一番ダメだったのがケンカチャンの山の中ってのはなんだかなあだけど、全体で考えると結構実のある鳥遠征だったかも。
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