今夜のお宿 |
第一目標のミドリシマヤイロチョウの撮影に成功したおかげか、帰り道は幾分腰も軽い感じだ。 トレイルを抜け公園本部に戻ってくると、もうすっかり夕方になっていた。 管理事務所に預けておいた荷物を取りに行き、Thang君に部屋まで案内してもらう。 さて、ここでの宿は果たしてどんな所だろう。今回はガイド・移動・宿泊・食事まで込みでの手配なので、どんな所に泊まるのかぜんぜん分からないのだ。さっき食堂の横にバンガローみたいな掘っ立て小屋が何軒か並んでいたけど、あそこだったらイヤだなあ・・・なんて心配しながら歩いてゆくと、それらしき建物の前に到着。おお、中々立派な所じゃないか。良かったよ〜 中まで荷物を運んでくれるとThang君は「晩御飯は7時に食堂集合ね」と言って帰っていった。 さて部屋はどんな感じかな。ぱっと見た感じ中も中々綺麗じゃないか。 エアコンも付いているしテレビも冷蔵庫もあって立派なもんだ。 バスルームはというと、ちゃんとバスタブもある。ただトイレに紙を流すのはたダメみたい。 まあそれくらいガマンしよう。 唯一つ問題が・・・窓なのだか、木で出来た扉を開けると、あとは格子とカーテンがあるだけでガラスも網戸もない素通しなのだ。窓がないのはまだしも網戸がないのは虫が入ってきてやばいんじゃないか?ボルネオでの虫地獄が頭をよぎる・・・ でもそんなに虫がひどかったらさすがに網戸くらい付けるよな。 それに虫除け効果のためか分からないが、通常の蛍光灯のほかに、こんな青いライトもついていた。 それとベッドには蚊帳があるのでこれで何とかしのげるかな。 ということでとりあず網戸の件は解決。充電するものをセットしたらバスタブにお湯をためゆっくり浸かる。 腰痛の時はこれが気持ちいいんだよねえ。ありがたいことだ。 ゆっくり風呂に浸かったら喉がカラカラ。あ〜ビール飲みて〜〜!でも生憎冷蔵庫は空っぽ。 なのでちょっと早いけど食堂に行っちゃおうと思い部屋を出ると、空にはまだかすかに明るさが残っていた。 帰りに備えて強力LEDライトとD4+80−400mmを持って食堂にゆくとThang君がここの知り合いと談笑していた。 僕はとりあえず333(ビール)を頼んでグイッと一本。う〜〜〜ん!うんめ〜〜! ちなみにビール代は料金には含まれていないので、その場で現金で清算しなければならない。 2本目を飲み始めた頃Thang君がテーブルにやってきたので一緒に晩御飯にする。 このThang君、歳は23とか言ってたかな。やせてめがねをかけた姿がなんだかたいきを彷彿させて親しみを感じる若者だ。 暇さえあればスマホをいじっているのもたいきみたいだ(^^; 食事をしながらThang君と明日の予定を相談するが、朝はまずはコシアオヤイロチョウ狙いで5時半に集合、 その後カザリショウビンを狙うという。その後はここら辺にもどってきてカンムリカッコウを探すそうだ。盛りだくさんだな(^^) 今晩のメニューは鶏肉の甘辛炒めとインゲンの炒め物、それに大根スープと大盛りご飯。素朴な感じだがどれも違和感なくとても美味しかった。特に小皿に入ったお醤油が普通の日本の醤油だったのでうれしかった。インゲンにとても良く会うのだ。 結局ご飯を3杯お代わりし、ビールももう一本いただいてお腹いっぱい。 食後Thang君と別れてちょっと夜探検に行ってみた。船着場に照明があるのでそこらへんにフクロウ系がいるんじゃないかと期待したが何もいない。聞こえるのは虫の声ばかりだ。あまり動いて腰が悪化すると困るので程ほどで引き返す事にする。 夜禽には会えなかったが。途中にあった看板で恐怖のトッケー発見!頼むから夜中に天井裏で鳴かないでくれよ〜! 帰りがけ、食堂に寄って寝酒用333を5本ほど仕入れて部屋に戻ると木の扉をしっかり閉めて蚊帳にもぐりこむ。蚊帳の中って狭いけれどなんだか気持ちがおちつくなあ。なんて思いながら何を言っているか分からないベトナム語のテレビを眺めていたらいつの間にか寝落ちしていた。 |