カザリショウビン現る! |
さあ、朝ごはんが終わったらこれからは本格的に歩いての探鳥になる。大丈夫かなあ・・・ 担ぐ時に出来るだけかがまなくて済むように三脚の脚を伸ばしファインダーがアイレベルに来る様にする。 Thang君も今回はカメラを持っていくそうだ。キスデジにレンズはEF456、名レンズだね それでは出来るだけ背筋を伸ばして出発! 歩き始めるとすぐ、上空を飛ぶミサゴ(Osprey)を発見!幸先いいな。 今回は公園本部の前の道をずっと歩いていくらしい。 船着場の前を過ぎると建物はなくなり、周辺は割りと開けた森という感じになった。 道は舗装されているため普通の靴で十分だ。 しばらく周囲に気を配りながら歩き続けるが、まずは何にもいなそうな感じ。 でも目的のPittaは既に2種類撮れているので気持ち的には余裕がある。 地面に止まる蝶など撮りながら、腰に負担をかけないようにゆっくり先に進む。 やがて枯れ川に架かる橋に来た。ここでしばらく待つようだ。 Thang君はレコーダーを取り出し「ギャーギャーギャー」という濁声を2度だけ流す。 すると近くから同じ鳴き声が帰ってきた。何か来るぞ!と撮影体制に入り待つ事しばし 現れたのはクロアカヒロハシ(Black-and-red broadbill)だった。こいつも見たかったんだよ〜 つがいなのだろうか、クロアカヒロハシは2羽で飛び回っている。しかしこいつもすごい色をしているよな。 何でこの身体の色にこの嘴付けちゃったんだろう。 茂った木の中を結構動きまわるので枝が被らない場所を探して右往左往していると、ちょっと戻ったあたりでThang君が 必死の形相で呼んでいるのに気付いた。どうしたんだろう?と抜き足差し足で近づいてゆくと「Kingfisher!」だって! Thang君が指差すほうを見るとそこにいたのはカザリショウビン(Banded kingfisher)! しかもかなりの近距離だ!さらにさらに目線の高さという最高の条件じゃないか! 逃げないで逃げないでと念じつつファインダーに入れると連写しまくる。 カザリショウビンは少しづつ位置を変えながらも落ち着いた雰囲気で頭の冠羽をゆっくりと上下させている。 しかしこんな近くでこんなしっかりカザリショウビン撮れるとは・・・これもPittaたちに続き想定外だ。幸せ〜 こうなるとKNCの時は少々遠かったといわざるをえないもんな。背中の縞々もめちゃくちゃ綺麗じゃないか! 見るとThang君もカメラを構え必死で連写している、それにこっそりに近づいて行ってるじゃないか。こっちは飛ばしちゃいけないと思って動かないようにしているのにずるいぞ!でもそれくらいまでは寄っても大丈夫だという事だろうからこちらも接近を試みる。 明るさも十分なのでボディーもD810にチェンジ、高精細なのを狙っちゃおう。 カザリショウビンってなんか憧れみたいなものがあって撮りたいカワセミの中でも上位にいたが、 これだけ撮れたらとりあえず満足できる。いやほんと幸せだ。 良く見ると、オスのいる奥に茶色っぽいのが・・・メスじゃないか! メスはメスでまた魅力的。こちらも冠羽をゆっくりと動かしていた。 やがてメスは森の奥に飛んで行き、メスに気を取られているうちにオスもいなくなっていたけれど, たっぷり撮れて僕もThang君も大満足。やったね!と握手をして喜びを分かち合う。 Thang君でもこんなにじっくりカザリを見れるのは珍しいと言っていた。 そういえば腰が痛いのなんて忘れていたな。 夢のようなひと時を過ごした後はもう少し先まで進んでみるが、やっぱり腰は痛かった。 橋から100mほど歩いて見れたのはオオヒメコノハドリ(Great iora) ホオアカコバシタイヨウチョウ(Ruby-cheeked Sunbird) あとはヒメオウチュウ(Bronzed Drongo)くらいであまりパッとしない。 なんだか鳥がいるポイントがすごく限られている感じだ。 まあカザリたっぷり撮れたから午前中はこれで十分。ホクホク気分で公園本部に戻る事にする。 |