ここで一旦宿に戻って機材を夜間戦闘用装備に変更(といっても懐中電灯を取ってきた位なのだが)したら、
夕方から夜にかけての鳥を撮りにポンドへ向かう。
今度のポンドは5月の時真っ暗になってからコノハズクを探しに行って完全にスカだったポイントだった。 明るい時に来るとこんな感じなんだ。ここで日が暮れるまで鳥を見続ける。なんか楽しそうだねえ。
機材をセットして待っていると、まずはこいつが現れた。 先陣にふさわしい地味なやつだ。ハイガシラチメドリかな?早速水浴びを始めた。
続いてまたチメドリの仲間、ムナフジチメドリ。さっきのよりはちょっと綺麗だ
クロラケットオナガもペアで登場。こちら、初めて撮るかも。
ツヤツヤの羽毛が美しい。
地面をかさこそとかき鳴らしながらツパイも出てきた。これもタイのポンドではおなじみだ。
次から次へといろいろ出てきてくれて飽きないが、もうちょっと色つきはいないもんだろうか。
と思っていたらクロエリヒタキが現れた。
メスにしてもちょっと色がくすんでいるので若かもしれない。
そしてここで出てくるなかでは一番カラフルと思われるノドアカヒメアオヒタキも登場。
この鳥が出てくれるとちょっと嬉しくなる。やっぱり青い鳥は良いなあ。
あたりは大分暗くなってきたのでISOを3200まで上げて撮影。
ノドアカヒメアオヒタキの下の水場に現れたのはハイガシラチメドリ? アイリングと黄色い嘴に悩むが幼鳥って線もあるな。
とその時森の中にけたたましい声が響き渡った。Paan君が静かに!と言ってICレコーダーで録音を始める。
そして今録った声をコールバックすると再び大きな鳴き声が返ってきた。完全に反応してるぞ!
そして現れた声の主はチャムネミヤマテッケイ!前にバンソンノックで見れなかったやつだよな。
警戒心が強く恐る恐るという感じでやっとのことで草陰から全身を現してくれた。うーん、綺麗な模様だ。
これを見て安心したのかアオアシミヤマテッケイもやってきた。しかも家族連れ。
D500じゃサンヨンでも画面に入りきらないよ。
テッケイチームに気をとられていたら水場で何か大きなものが動いた。と思ったらなんとマメジカ!
こんなのも水を飲みに来るとはちょっとびっくりだ。
この頃になると大分日も傾いてきた。いわゆる夕まずめってやつだ。
鳥たちの動きも活発になってくるようで、さっきまで居なかった種類も出てくるようになった。
これはキビタイヒヨドリ
ヒヨドリつながりでズグロヒヨドリも水浴びにやってきた。
この時期は巣立ちの季節なのかな。シャーマも若鳥が登場。
ムネアカヒメアオヒタキの若鳥も。羽だけが青くて頭部がグレーの姿はちょっとオオルリの若を思い出させる。
さらにチメドリ達やムネアカヒメアオヒタキ成鳥も加わり水場の周りは大賑わいとなった。
パララララ・・・・と羽音が絶え間なく聞こえてくる。
しかし賑わいが最高潮に達したと思ったらいきなり静寂が訪れた。
遊びに来ていた小鳥たちはどんどん飛び去って行き、この一羽を最後にまったく居なくなってしまった。
森の中は昼の世界が終わり、夜の域に入ったようだ。聞こえてくるのは虫の声だけ。
前回は食後真っ暗になってから来て結局何も撮れず Paan君に怒られただけで終わってしまった夜撮りだが今回は果たしてどうなるか
やがてあたりはほとんど闇に包まれた。空にはわずかに残照が残っているが、景色はほとんど見えない。
目を凝らすと木々の間で蛍が光っている。綺麗だなあ。
と、突然白っぽい鳥が舞い降りてきた。Paan君がライトを照らすと・・・
倒木の上にコノハズクの姿が浮かび上がった!
やった!やっと会う事ができた〜。
コノハズクはライトの光をそれほど気にすることもなく切り株の上をウロウロしている。 その足は猫みたいでとっても可愛らしかった。
コノハズクをたっぷり堪能し、これで今日の目標はほぼクリア。
思い出してみると中々濃い一日だったなあ。
このあと真っ暗になった道を歩いて車にたどり着き、宿に戻るとそのまま晩御飯。
まずはシンハで乾杯!つまみにお昼に買ったネェームをいただく。う〜ん、やっぱビールに良く合う。
そしてこちら今日の晩御飯。ガーリックポーク炒めと魚フライのチリソースと野菜のフリッターだったかな。
みんな美味しいねえ。ビールもお代わりしておなかも一杯、いい気分だ。
食後にはここでもデザートも出してくれた。あんまり甘くないメロンみたいなやつだ。なんだろうね?
明日はツノヤイロチョウを狙うのだが、大人数用のハイドなので朝一番に行って場所取りをするそうだ。
なので5時半に集合ということになった。そのままチェックアウトなので部屋に戻って荷物を片付けなくちゃ。
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