そこからどれくらい走ったろうか、Ｐａａｎくんは学校のような建物の前に車を止めた。
いよいよポイントの近くまで来たみたいだ。ここからは機材を担いで歩いていく。

ここらへん、なんだか見覚えがあるぞ。多分以前ルリヤイロチョウを撮ったポイントのすぐ近くだ。
こういう鳥の棲家が何年もそう変わらないとなると、環境をキープするのがいかに大切なことかよくわかる。

しばらく舗装路沿いを歩いたところで森の中に分け入ると少し開けた広場があった。ここがポイントのようだ。
ブラインドをセットして中にもぐりこむと後はひたすら息をひそめて待つのみ。
ルリヤイロチョウ、果たして来てくれるだろうか。

ルリヤイロチョウは６年前｢オペーレーションカオヤイ」の時にも会ったのだが、あれはほんとにたまたまという感じ。
今回はじっくりたっぷり撮れるといいなあ。

事前のレクチャーでは機材はオスメス一緒に出てくることもあるから300ｍｍくらいのほうがいいかも、という。
悩む・・・でっかくも撮りたいけど最近画角が狭すぎて困るってこともよく感じるのだ。

でもまずはでっかく撮りたいから三脚に据えるのはロクヨン+Ｄ８１０にしておく。

そして待つこと10分ほど、森の中からカサカサと足音が聞こえてきたと思ったら
ヒョイという感じで倒木の上にルリヤイロチョウが飛び乗った！

う〜ん、きれいだ〜。でも近すぎてフルサイズじゃなきゃ厳しい感じ。せっかくのD500が生かせない。
さらにD810、ロクヨン単体で使うとピンずれするのを忘れていた。慌ててその場で勘を頼りに微調整するはめに。


と、焦りながらシャッターを切っているとメスも登場！しまった！2羽共にはフレームに入りきらない。
やっぱサンヨンにしとけばよかったか！

このメスに追い出されるようにオスはいなくなり、ここからはメスが主役になった。

以前はオスだけだったのでメスを見るのは初なのだがメスはメスでなかなか綺麗だ。

しかしメスの天下もリスの登場で終了。リス強し！
この後しばらくリスが居座りヤイロチョウの気配はなくなってしまった。
いつまでも居座り続けるリスに業を煮やしたＰａａｎくんがブラインドから飛び出すと、リスはびっくりしていなくなった。

そのあとすぐに降りてきたのはシャーマ

そして程なくルリヤイロチョウも再登場、間をあけると綺麗さもまたひとしおだ。

そしてメスも登場しふたたび2ショット。贅沢を言えばオスに前に来てほしかったが・・・
メスは顔つきがオスよりやさしい気がする。Paanくんの話だと、ここのメスは特に綺麗だそうだ。

という感じでたっぷり撮らせてもらい、第1目標はクリアとなったのだ。幸せ〜
朝一で怒られた甲斐があったよ（＾＾；
ルリヤイロチョウがいなくなったのを見計らってブラインドから出ると、
Ｐａａｎくんとグーパンチでハイファイブ！ハイパンチだね。見れて良かった〜と喜びを分かち合った。

そしてブラインドを撤収すると、次のポイントへ向かうべく車へ戻った。