2016年5月5日～5月10日　タイカオヤイケンカチャン探鳥記

ハチクイポイントを後にして先に進むとキャンプ場のところで車が止まった。
ターゲットと聞くとキヌバネドリだという。いいねえ。

あたりの様子を伺いながら森の中に分け入っていく。

すると前を行くＰａａｎくんが立ち止まり手招きした。
なんだろう？と近づくと、「ここに三脚を立ててあそこを見ろ！」と少々焦り気味。
こちらも焦ってその方面をよくよく見てみると・・・キヌバネドリじゃなくてカザリショウビンじゃないか！
正直キヌバネドリよかこっちのほうがうれしい（＾＾）
Ｐａａｎくんが口笛で鳴きまねをするとそれに反応するカザリショウビン。しばらくするとＰａａｎくんの頭のすぐ横を横切って反対側の枝に飛び移った。
完全にPaanくんを敵とみなしているようだ。Ｐａａｎくんもびっくりしつつも喜んでいる。 さらに口笛を吹くと再びＰａａｎくんを掠めるように飛んできた。かなりお怒りのようだ。 Ｐａａｎくんと顔を見合わせ、ハイパンチ。やったね！ 　たっぷり遊んでもらえたし、あまりやきもきさせても悪いので、ほどほどのところでその場を後にした。 　思い返してみるとこのキャンプ場周辺、10年ほど前ナンさんがカザリショウビンがいるかもということで連れてきてくれた所だった。あのときはさっぱりだったけど時期とタイミングなのかねえ・・・しかしナンさんも間違ってはいなかったわけだ。彼もあの時、本来ならいるはずのカザリショウビンを見せられなくてやきもきしてたんだろうな。

この後キャンプ場のほうに行ってみるとＰａａｎくんがまた何かを見つけたようだ。
指差すほうをみてみるとそこにいたのはアオムネハチクイ！ 太陽は真上。光が悪くていまいち色が出ないけれどこいつもじっくり見てみたかったんだ。 今まで何度か会ったことはあるのだが、枝被りだったりめちゃ遠かったりで
まともに撮れたのははじめてだったため嬉しい限り（＾＾）ここは去年営巣していたポイントだそうで、僕が見たいといっていたからチェックしてくれたようだ、いいとこあるね。

そのあとは見たかったもう一種、ルリカワセミのポイントに行ってみた。
ここは前回アズキヒロハシが営巣していたところだな。なんだかいいポイントってのは決まっているようだ。

ルリカワセミに関しては数日前に営巣失敗してしまったそうで、見られる確立は低いとの事だった。
来ればすごくいい場所に止まってくれるというのでブラインドを設置してしばらく待つことにする。

途中遠くから雷のような音が聞こえてきた。象が木をなぎ倒してるんじゃないだろうなあ・・・
なんて思いつつひたすらルリカワセミを待ち続けるものの、遠くで声が聞こえるだけで結局姿は見せずじまい。
まあしょうがない。これは次回への宿題だな。

　時間はもう午後1時を回っている。びあしんさんがスワンナムプームに突くのが4時くらいだからそろそろ出発したほうがいいだろう。ということで車に乗り込み走り出すと、あれ？道の真ん中に木が倒れてないかい？

さっきの轟音はこれだったのか！しかしこれじゃ車は通れないぞ・・・
押したり引いたり車に積んであった鉈で木を切ろうとしたりしてみたが焼け石に水であまり効果はない。
しょうがないのでＰａａｎくんが助けを呼びにいった。

やがてブルドーザーとチェーンソーを伴った救助隊が到着。なんと頼もしい姿だろう。

そして倒木はあっけなく道路の端に片付けられてしまったのだった。
しかしこれで30分ほど時間を食ってしまった。さあ、空港に急がなきゃ！
Ｐａａｎくんは昼ごはんを食べる時間がない、お腹が減った・・・と悲しそうだ（＾＾；