夜撮りはスカ

大降りになる前に車までたどり着けてホッっと一息着いたところでさてこれからどうしようか、とPaanくん。
雨は局地的なようなので、降っていなさそうなもう一箇所のポンドへ行ってみようか、と言うことになり出発。
でもそのポンドには先客がいたようだ。もしかして今朝一緒だったグループがこっちに来ちゃったのかもしれない。

それじゃ何か良いのが出てるようだったら前回も行ったバンソンノックに行ってみようか、
あそこなら雨が降ってもすぐ避難できるしね。と言うことで再び移動開始。

現地に着くと懐かしいおばちゃんやお嬢さんの顔が見えるがきっと僕の事なんか覚えてないんだろうな、
Paanくんが様子を聞くと大したものは出ていないらしいのでやめておく事にする。ハイド代も馬鹿にならないからねえ。しょうがない、ここは一度宿に帰ろうか。

宿に着くとしばし食堂で作戦会議。その結果、夜にフクロウ系を探しに行くことになった。
ここでびあしんさんは早くもシンハに行くようだが、意思の強い僕は夜に備えて断固固辞。
ビールの誘惑に負けぬよう宿の敷地の探索に出かけた。

この宿、広大な敷地があるのでいかにも鳥がいそうな感じだが、いい声で囀っているのはシキチョウばかり。
タイヨウチョウ系を期待していたのだが・・・

彼方に東屋があったので行ってみると、干上がった池みたいなのがあった。
カヌーがおいてあるからかつては池だったのだろうが、池床は亀裂が入っていた。
後で聞いたところ、びあしんさんが前に来たときはちゃんと池があってヒメヤマセミもいたらしい。
でも今のこの状況じゃ鳥は期待できないな。
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一度自分の部屋に引き返して長靴から短パンクロックスに履き替え、
ロクヨンから軽量セットのD500とサンヨンPFに獲物を替えて外に出ると綺麗なさえずりが聞こえてきた。
その声に釣られて部屋の裏の給水タンクがあるほうに行ってみるとそこにいたのはシャーマだった。
あまりに暗いのでD500のISOを5000まで上げてみたが非常用なら使えそうだ。それでもSSは1/10(^^;
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他に鳥もいないので足がなんとなく食堂へ向かう。
するとそこには美味しそうにシンハをあおるびあしんさんが!
・・・・・心が折れた。

僕も一杯!ひゃ〜うんんめ〜〜〜〜!!!やっぱり日があるうちから飲むシンハ最高!!
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Paanくんによるとナイトバーディングは9時スタートだそうだ。そりゃずいぶん遅いなあ。思いっきり飲めないじゃないか。
でもまあ今回は飲みに来たんじゃなくて鳥撮りに来たんだから我慢するか。

なんだかんだとだべっているうちに6時になったので晩御飯を食べることにする。
今晩のメニューはPaanくんおススメのオリジナルパッタイ。うまい!あとシンハももう一本。これもうまい!
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食後のデザートはパパイヤともち米の盛り合わせ。
なんともアレなので僕は遠慮したが、試しにびあしんさんのを一口分けてもらうと・・・うん、意外と美味い。
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食後Paanくんが時計を見て、もうすぐ行かなくちゃ!とか言い出した。9時出発じゃないの?と聞いたら19時と間違えてたようだ。まあスタートが早いほうが良いよな。なんせもう既に眠くなってきちゃってるんだから。

部屋に戻って支度を済ませ、懐中電灯を持ちロクヨンを担いで食堂に戻るとナイトバーディング開始。
敷地内で探すようでさっきうろうろしていたあたりを歩いていく。ここぞと言うあたりでコールバックするが遠くの山のほうでフクロウ系の声が聞こえるのみ。その代わり蛍が一杯光っていた。

ここでは埒が明かないのでこの後車で移動となった。目指すはどこかのポンドらしい。走り出して10分ほどで現地到着。
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ここから懐中電灯を照らし森の中のトレイルを歩いていくとハイドがあった。
フクロウ系もハイドから撮るんだ。真っ暗だから姿丸出しでも関係ない気もするが、フクロウ系は夜目が利くからやっぱりそこらへんでボーっと突っ立ってると警戒するのかな?

Paanくんは水場に水を補給してコールバックのスピーカーをセット。
そのあとシャッタースピードと絞りの設定をレクチャーされる。これで撮れば綺麗に写るという次第らしい。

準備が終わると電気を消し、後は真っ暗闇の中、睡魔との戦いが始まった。
Paanくんは時折ライトをつけてチェックするが、それ以外はコールバックのコノハズクの声が響くのみ。
う〜ん、眠たいぞ〜

そんな風に待つこと1時間ほど、あまりに暇なのでこの暗さでもAF会うのかな?と思い試していると、
Paanくんに「うるさい!鳥の気配が聞こえなくなるだろ!」とまた怒られる。なんだかなあ・・・(^^;

しょうがないので物音を立てないようにひっそり静かに暮らしているといつの間にか座ったまま寝入ってしまっていた。

そしてどれくらいの時間がたったろうか、Paanくんに「今日はもうお終いにしよう」と肩をたたかれ起こされる。
はあ、コノハズクに会えなかったがっかりよりこれでやっとちゃんと寝れるという喜びのほうが大きいな。

宿に戻るとシャワーを浴び、冷蔵庫がないのですっかりぬるくなってしまった缶シンハを一本飲んだら爆睡だった。

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