オナガヒロハシパラダイス

ギンムネヒロハシポイントを後にすると道はますますダート度を増してゆく。
これじゃ四駆じゃ内とくるのは厳しいだろうな。舌をかみそうなほどでこぼこの坂を上りきると
オナガヒロハシのポイントと言う竹やぶに囲まれた池に到着。
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オナガヒロハシは6年前のカオヤイで木のはるか上部を飛び回る群れを見かけたことがあるだけ。
それ以来あの変な顔と綺麗な体色をもっと近くで撮りたいと思っていた。

さてどこにいるのかな?先客がレンズを向けているあたりを見てみると、池の真ん中に巣がぶら下がっている!
レンズを向けてファインダーをのぞくと、入り口からわずかに嘴が出ているのが見えた。
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巣がガサゴソ動いているので中で何かしているようだ。とおもったらあっという間に巣を飛び出したオナガヒロハシ。
そのままこちら岸の木に飛んできた!しかし葉っぱが邪魔でよくみえないぞ!
とあたふたしている間にどこかに飛んでいってしまった。くそ〜

しかしそれから数分後、ふたたびオナガヒロハシが飛んできて対岸の良く見える枝にひょいと飛び乗ってくれた!
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おお〜この姿を近くで見たかったんだよ。うれしい〜
ヒロハシの中でも色鮮やかな種類のオナガヒロハシ。顔周りの色使いなんかおもちゃみたいだ。綺麗だああ・・・

しかしそんなことが数度続いた後、オナガヒロハシはどこかに行ったきり気配がなくなってしまった。
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次の飛来を待つ間にあそんでくれたのがアジアヒメキツツキb0166975_8473025.jpg
コゲラより小さくてひたすら木の幹を動き回っていてかわいらしい鳥だ。英名もSpeckled Piculetとかわいい感じ。
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手前の低木には良く見ると綺麗な花が咲いていて、それにタイヨウチョウの仲間がやってきた。
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水面には緑色のオニヤンマみたいなトンボが飛び回っていた。
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やがてオナガヒロハシ再登場!最初は木陰から時々様子を伺いにくる程度だったが、やがてほとんどの時間を
池の周りで過ごすようになった。巣財を咥えているので目の前の巣はまだ製作中ということだろう。
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オスメスの2羽並ぶ姿も見せてくれた。青くて長い尾羽を上下に振るのはディスプレイなのだろうか?
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巣への出入りも頻繁だ。
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サンヨンとD810で飛び出しを狙うがもうちょっとコマ速がほしいところだ。
かといってD500は遠距離仕様としてロクヨンから切り離すわけには行かない。カメラ選択悩みまくりだ・・・
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これくらい長く滞在してくれるとこちらにも気持ちのゆとりができてくる。

最初の時ぱっぱが邪魔して撮れなかった激近ポイントもあらかじめ見えるポジションに移動して撮影成功。
しかし近くで見ると目の周りはトサカっぽくてあんまり可愛くないな。
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いろんなものを巣材にしてひっきりなしに運んでいた。
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オナガヒロハシもたっぷり撮れたし、あと撮りたいのってなんだろ?
とりあえず今回の目標はこれでほぼクリアかな。あと望みと言えばルリカワセミとセグロミツユビって所だが、
今回はちょっと無理そうだ。でもカワセミ系はカザリが撮れたからまあよしとしようかね。

歩いて周辺を偵察に行っていたPaanくんが帰ってきたところでここでの鳥撮りは終了。次は帰りがけに確率低いけれどカザリショウビンが営巣していたところを見に行こうと言うことになった。しかし再び激ダートを下り到着したポイントにはカザリショウビンが穴を掘りかけたと言うアリ塚があっただけで鳥の姿は見当たらなかった。
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KKCでの、そして僕の今回の本格的鳥撮りはこれで終了。
時刻も昼近くになってきた。Paanくんもお腹が減ったようなのでそろそろ山を降りることにする。

再び車に乗り込み走っていくと、そこら中に長玉の列が並んでいるのが見える。
タイのバーディング人気ってすごいんだなあ。6年前は600mmなんて誰も持っていなかったけど今じゃ普通だもんな。

今朝ギンムネヒロハシを撮ったあたりに差し掛かると、路面の水溜りにそりゃもう沢山の蝶が給水に降りている
所に遭遇。Paanくんに「撮ってもいいかな?」と聞くと「10分だけだぞ!」とえらそうな返事が返ってきた。
まあ彼はいま昼ごはんのことで頭が一杯なんだろう(^^;

でも目の前の風景はお昼ご飯なんか忘れてしまうぐらいすごいものだった。
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アゲハ系、シロチョウ系、アサギマダラ系など色とりどりの何百匹もの蝶が地面に降りて吸水しているのだ。
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こんなのはじめて見たよ。時折蝶が一斉に舞い上がると、まるで花吹雪の中にいるようだ。
KKCでの最後にこんな風景が見られて良かったよ。大満足だ

それじゃPaanくんお待たせ、お昼ご飯に行こう!

山道を下りきり公園ゲートを抜けしばらく走ったところにその食堂はあった。
たぶんひーこと2人ならまず入らないようなローカル感たっぷりのお店だ。
隣のテーブルではおじいさんと子供が遊んでいてとってものどか。
こんな店に寄れるのもPaanくんにガイドしてもらったおかげだよね。
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ここでまずはPaanくんおススメのドリンクが運ばれてきた。氷入りカップが付いてきたのでちょっと躊躇したが
びあしんさんがタイは大抵どの店でも氷は安全、と教えてくれたので安心してカップに注ぎ飲んでみる。
微妙な味〜とびあしんさんと顔を見合わせた(^^;甘くて薬っぽい香りなんだよな。
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そして本日のご飯。パッガバオだというので「マイサイピ」とお願いたらちゃんと通じたようだ(^^;
そのパッガバオ、量は少なめだけど熱々でとっても美味しい!でもはらぺこPaanくんはこれで足りるのかな?
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と思っていたらもう一品、透明スープの汁ビーフンもやってきた。これまた美味しい。
ちなみに美味しいはタイ語だとアロイというそうなので、作ってくれたおばさんにアロイアロイと連発しておいた。
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しかし目標を達成した充足感ってのはいいもんだ。お腹も膨れてなんだか気持ちも豊かになってくるよ。

さ、それじゃバンコクへ向けて移動開始だ。でもその前に宿に寄ってもらい、
食堂にいたおばさんに「ごめんなさい!」と鍵を返してきた。これで気分もすっきりだ。

あとはひたすらドライブタイム。途中ちょっと渋滞もあったがPaanくんの巧みなハンドルさばきでスムーズに切り抜けて
2時間ほどでバンコク近郊に到着。ここからPaanくん&びあしんさんとはお別れだ。
彼らはこれからカオヤイに向かい、このあとまだ2日も鳥撮りできるんだもんな、うらやましい〜。

まあ僕としちゃ大満足だから後はのんびりシティーライフを楽しむとしよう。

Paanくんがタクシーを拾ってバンコクで泊まるホテルの場所を説明してくれたのであとは安心。
最後にみんなで記念撮影をして、Paanくんとハイパンチをしてからタクシーに乗り込んだ。それじゃみんな、またね〜!


車が走り出すと連日の早起き疲れからか激しい睡魔に襲われる。
こういうとき見ず知らずの人が運転手するタクシーは気兼ねせずに眠れてうれしいね〜。

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