灼熱鉄道公園

部屋に戻り作戦会議をした結果、前にびあしんさんがいい所だよ、と言っていた鉄道公園に行くことになった。
ネットで調べたところレンタサイクルもあるらしいから園内を周るのも楽そうだ。
ただ自転車を貸してくれるところが駅から見て公園の真反対側にあるらしい。
公園自体かなり大きいようなので自転車を借りるまでが大変かもしれないが、まあ行ってみれば何とかなるか。

と言うわけで今日はMRTに乗って出発。このホテルの立地はどこに行くにも便利でいいのだ。
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一度途中の駅で乗り換えて最寄のチャトゥチャック駅に到着。ホームからは公園が見えている。
でも目指す公園はこの隣にあるようだ。
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ルート案内ではこのまましばらく道路沿いを歩いてから鉄道公園に入るようになっていたが隣同士の公園だ、
この公園を奥のほうに向かえば貸し自転車の所に着くんじゃないかな?と安易に考え公園の中に入って歩き出す。

木がうっそうと茂るほうに歩いていくと、スプリンクラーで水をまいている所があり、
その近くの木にルンビニ公園で見られなかったキバラタイヨウチョウを発見。
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この時間になると日差しも強くなりめっちゃ暑くなってきた。コンクリの照り返しがきつい。
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何か飲み物持ってくるんだったな。と後悔しつつ歩いていくといい感じの蓮池があった。カワセミ系がいそうだが・・・b0166975_1213730.jpg
残念、何もいない。道路の反対側からオニカッコウの声が聞こえてきたので姿を探すと葉っぱの奥にうごめく姿を発見。
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奥のほうに行ってみると綺麗に整備された庭園になっていたが、この暑さじゃ鳥もいないかな。
大体人さえいない。それにこの先に貸し自転車屋はあるなら。レンタサイクルの一台でも走っていそうなものだけど・・・
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Googlemapを見るとルート案内は来た道を戻れと言っている。そろそろリルートしても良くないかい?
やっぱりこの道は間違ってるのかな?と思い一度木陰に腰を落ち着け行き方を再検討することにした。
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う〜ん、やはり一度駅のある通りまで戻らなくてはならないようだ。この暑いのにいやだけどしょうがないな。
早くも重くなり始めた腰を上げて来た道を戻っていくと、途中地図に載っていない橋があった。この橋が架かっている川がこの公園と鉄道公園を隔てていたようだ。中々いい雰囲気の川でササゴイが飛んでいくのが見える。
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また道を間違えて引き返すのも辛いので軍服を着た警備員のような人にレンタサイクルはこっちで良いのか聞いてみたが英語が通じない。そこで近くにあった自転車を指差し意思の疎通を図ると頷きが返ってきた。こっちでいいようだ。

 コップンクラップとお礼を言って橋を渡ると一気に雰囲気が変わった。芝生が広がりとっても明るい感じで
自転車で走っている人の姿もちらほら見える。ただざえぎるものがないので暑さは非常に厳しい。
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そんな中、赤色型のヒメカッコウ発見!これで急に元気が出た。ここは鳥の影は多そうだぞ。
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そしてギャーギャーギャーという声と共に飛んできて木に止まったのはインドブッポウソウ!こんなとこにいるの?
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と大興奮でシャッターを切っていたが、なんだかそこら中を飛び回っているぞ!?b0166975_1203660.jpg
Paanくんは「Very common!」といってたが、ほんとに思いっきり普通種なのか?こんな綺麗なのに。
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芝生に下りて餌を捕ると、それを咥えて飛んでいく。子育てをしてるの?こんなバンコクの真ん中で?
とはてなマークは尽きないが、綺麗なものは綺麗だ。やっぱりシャッターを押す手には力が入る。
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そんなふうにインドブッポウソウを撮っているうちに行程は半分ほどを過ぎて池エリアに入っていた。
そこにいたのはスキハシコウ。飛んでいる姿はいっぱい見ていたが、普通種ということであえて探そうという気にならず、こうやって佇んでいるのをじっくり見るのは初めてだ。でもこれはこれでちょっとうれしい。
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僕は鳥に引っ張られながら歩いているからまあ良いが、ひーこはこの頃になるともうヘロヘロ。飲むものもないしねえ。
きっと貸し自転車屋のほうに行けば食べ物屋もあるだろうからそこでお昼にしよう、と元気付け先に進む。

できるだけ鳥の姿を見ないように先に進もうとはしていたのだが、やはりそこに鳥がいたらそのまま通り過ぎることは
できない。池のほとりの木に群がる小鳥がどうしても気になってちょっとレンズを向けてみた。何かヒタキ系かな?
でもやけにスマートだな、と暑さで少々朦朧とした頭で考える・・・おお?これってベニサンショウクイじゃない?
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周りにいる他の鳥をチェックすると同じような色をした何羽かの群れの中にオスも混じってる!
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ベニサンショウクイってもっと標高の高い所にいるのかと思っていたけど、こんな所にもいるとはねえ。
最初に見つけた色の薄いのが若鳥だとしたらここで営巣もしてるのだろうか。この鉄道公園、驚きの連続だ。
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ひーこは木陰に避難していたので、申し訳なく思いつつも散々粘らせてもらったが、ちょこまか動きまくるので中々満足のいくものが撮れない。でもここらへんが限界かな。あとは昼ごはんを食べて落ち着いてからまたリベンジしよう。

ということでそこからしばらく行くと、貸し自転車屋ではなく色とりどりのパラソルの立つお店が見えてきた。
おおっ、シンハの文字も見えるぞ!こうなるともう入るしかないだろう。
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普段はオープンエアの席が好きなのだが、今日は迷わずクーラーの効いた店内へ。ひゃ〜〜涼しい〜〜〜!
そして取るものもとりあえずまずはシンハラージで乾杯!うんんんんめ〜〜〜〜〜〜〜
注ぐとうっすらと凍るくらいキンキンに冷やされたシンハ、この炎天下を歩いてきた身にはまさに甘露だ。
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続いてご飯を食べようと思ったのだが、店員の女の子は英語がまったく通じず、渡されたメニューもすべてタイ語。
ただし写真入だったのでひーこは指差しで注文。
僕はこんなときにも必殺の「バッガパオ マイサイピッ」で注文できるのだ。タイにいる限り餓死はしないな。

そして運ばれてきたバッガバオ、ちゃんとマイサイピッだった。
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そしてひーこのはお子様ランチ?なんか豪華でうらやましい。
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シンハラージももう一本頼んで生き返る。いや美味しかったねえ。でもこのクーラー天国から灼熱の野外に出るには
少々勇気が必要だ。いっそこのままタクシー拾ってホテルに帰っちゃおうか。とも思ったが、
そこはせっかく来たんだからということで少しだけ残っていたやる気をかき集め、なんとか席を立ち上がった。

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