台湾でレール&レンタカー

 入国審査の所に行くと、すでに列が出来つつあった。その間を交通誘導員のような格好のおばあさんが数名歩き回っている。その一人がやってきて「パスポートとチケットを出してくださいね」とにこやかに日本語で話しかけてくれた。なんだかとても好印象。

 機内預け荷物を受け取り到着ロビーに出ても、東南アジアのようながやがやした感じはなく皆さん行儀良くお客さんを待っている。なんだか民度が高いって感じだ。

 ここからはまず台湾では「高鐵」と呼ばれる新幹線の駅まで移動しなければならない。ルートは地下鉄とタクシーがあるようだが荷物も重いしタクシーを使うことにする。

 観光案内所があったので高鐵の駅に行きたいのですが、と英語で聞くと、受付のお姉さんがここでもにこやかに対応してくれ台湾語のメモをくれた。これを運転手に渡せばいいそうだ。タクシー乗り場も親切におしえてくれてまたまた台湾好印象。

 おかげで迷う事もなくすぐにタクシーを捕まえられ、一路高鐵駅を目指す。これなら13:30位のに乗れそうだな。

松山空港は台北市内のすぐ隣なので走り出すともう街の中って感じ、その近代的な街並みは日本と良く似ている。 125ccスクーターの名産地だけあってバイクは多いが運転は荒くない。
歩いている人の格好も僕らなんかよりよっぽどおしゃれだ(^^;
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15分ほどで台北駅に到着。重厚な感じの建物だ。
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中はガラス天井の吹き抜けになっており、外から見たのとは大分雰囲気が違う。
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 それじゃ切符を買わなくては。台湾経験者の RICKさん達から折角新幹線に乗るなら日本のグリーン車にあたる
「商務車」に乗ったほうが絶対いいよ、と聞かされていたのでうちらも商務車のチケットを購入。

台中まで普通車で700元、商務車で1000元。日本円で1000円くらいの差額だ。
直近の一本はあまりにも時間ギリギリだったので結局13:50の便に乗ることになった。
これなら台中着は14:45 台中のレンタカーは15:00から借りるのでちょうどいい。

 台中まで行ける目処がついてホッとしたらちょっとお腹が減ってきた。ひーこが丸い器に入っている駅弁と言うのが
あるらしいからそれを食べてみたい、というのでお店を探すと、まさにどんぴしゃのお弁当屋さん発見。
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ここでパーコー飯とルーロー飯のお弁当を購入。一つ100元だから350円くらいかな。中々美味そう〜

 駅中のお店には雛人形が飾ってあった。そういえば教は3月3日のひな祭りだったな。
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 さてホームはどこだ?と案内板を探すとすべての列車のホームは地下にあるようだ。エスカレーターで降りていくと薄暗い待合室があり、そのさらに下に僕らが乗るの白にオレンジのラインが入った台湾高鐵がすでに入線していた。
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 商務車の車両に入るとさすがグリーン車、なかなか立派だ。足元も広くてのびのび出来る。
こりゃ1000円払ってもアップグレードしておいてよかったなあ。
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お弁当をテーブルにセットして準備万端。
でも走り出すまでは食べちゃダメなのがOrat家の家訓なのでひーこも我慢しなさいよ。

 やがて出発時間になると高鐵は静かに走りだした。しばらく線路は地下を走るようだ。ひーこは「もう食べてもいい!?」とうるさいが、まあ景色が見えるまでもうちょっと我慢しなさい。

 15分ほど走ったあたりでやっと線路は地上に出た。
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 それまでの間にお絞りが配られ、コーヒーが配られ、さらにナボナみたいなお菓子も配られて
テーブルの上はなんとも賑やかになっていた。
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 それじゃ食べてよし!ってことでお弁当をあける。ひーこはルーロー飯が良いというので僕はパーコー飯。
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 甘辛いパーコーの下には日本のおでんみたいなのや白菜の茹でたのなどが敷いてあり具沢山。そしてとっても
美味い!台湾は食べ物が美味しいと聞いていたが、駅弁がこれだけ美味いんだからこれからが楽しみだ。

 駅弁を食べ、食後のコーヒーとデザートを食べ、街と山が交互に現れる車窓からの景色を眺めつつ走る事1時間ほどで台中駅に到着。 ホームに下りると日本より若干春っぽさが強い感じの空気感だった。天気も良くてよかったね。
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エスカレーターで降りていくと目の前に侍の大きな看板があった。
さっきの雛人形といいやっぱり台湾は親日なのかな。
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 ここからはいよいよレンタカーでの移動が始まる。改札を出てすぐの所にAVISのデスクがあったので名前を告げるとちゃんと予約は入っていた。お互い片言英語で何とか意思の疎通をして受付を済ませると地下駐車場の配車場所に連れていかれた。

 今回借りたのはフォルクスワーゲンの中型車。もちろん左ハンドルだ。ナビも付いていたがやはり中国語版。
 これじゃ目的地のセットも出来ないぞ。まあそのためにWifi借りてきたんだからGooglemapで行けばいいかともと思ったが、一応係りのお兄さんに大雪山賓館の住所を見せ「ここに行きたいんだけど」と言うと、親切に設定してくれた。ありがとう。でも見せた住所とセットしてもらった住所が微妙に違うんだよな、信用していいのだろうか・・・まあとりあえずメインはGooglemapでなんとかするか。

 それではひーこさんの運転でいざ出発!と思ったが地下でGPSが入らないのでどっちに行ったらいいか分からない・・・でもこの地下から抜け出さない事にはGPSは受信できないのでとにかく外に出てみることにしよう。

 それでは改めて出発!とウインカーを出したつもりのひーこはワイパーを動かしていた。左ハンドル恐るべし(^^;

 とりあえず右折だ!左折だ!逆走すんなよ!ワイパー動いてる!と大騒ぎしなから地下から出ると周りの流れに流されるまま走りだす。方向はもう勘のみ!ナビはしきりと曲がれと言っているようだがやはり信用できない!

 ある程度走った所でGooglemapを立ち上げると・・・現在位置が全然動いてないじゃん・・・もはやどこにいるかも分からなくなったぞ・・・。早く明日になって台北に帰る高鐵に乗りたいよ〜〜(TT)

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