エキゾチック士林夜市 |
日もとっぷりと暮れた頃、ホテルを出て士林へむかった。少々疲れ気味ではあったけど、 士林夜市はひーこが仇分の次に行きたがっていた所だからここはもうひと頑張りだ。 ホテルの立地は中々良い所にあり、ちょっと行くと中山の交差点。 それを曲がればすぐにMRT中山駅があり、ここからMRTに乗って剣潭の駅まで行く。 切符はこのコインみたいなトークン。乗る時は改札でSuicaみたいにセンサーにかざし、 駅を出るときは切符みたいに投入口に入れるタイプだ。 MRTの車内はほぼ日本そのまま。乗るときも割り込みとかする人もいないし、車内で大声でしゃべる人もおらずみんな基本礼儀正しい。そして10分ほどで剣潭駅に到着。ホームから降りると士林夜市の案内板があった。 改札を抜け通りを渡ったらすぐに夜市の入り口が見えてきた。 人込みを掻き分け通りの中に突入すると、なんだかアメ横みたいな雰囲気だ。 入ってすぐは洋品や靴などの店ばかりで思っていた屋台村とちょっとイメージが違うかな? まだ時間が早いのか、出店の準備をしている所もあるのだが、道の真ん中にまで商品を広げちゃうの? 思い描いていた食べ物の屋台を探しわき道に入っていくと屋内市場が会ったので入ってみる。 ここも雑貨がメインみたいだ。市場と言うよりおみやげ物の店が集まっている感じ。 そんな中、やっと食べ物の店発見。フルーツ屋さんだけど高級そう。 あとは土産用お菓子の店とか。でもうちらが探してるのはこんなんじゃないんだよな。 屋内市場を抜けさらに奥に行ってみるとおおっ、それっぽい店が出てきたぞ。それもいきなり臭豆腐の屋台だよ。 売っているのは厚揚げを串刺しにしたようなもの。中々美味しそうだけどあれが臭豆腐か、 そういえばそこはかとなく臭ってくるものがあるが思ってたほどひどくない。 ここからは食べ物の屋台がずらっと並んでいた。 行列が出来ていたのは焼きたてのカステラみたいなケーキを売っている店。ふわふわで美味しそうだ。 この店は蛙を売ってんのかな?この看板をみて食欲をそそられる人の気が知れないが(^^; ほかにも串焼きとか的当てとか縁日みたいな屋台がいっぱいだ・なんだか夜市っぽくなってきたぞ。 金魚すくいならぬテナガエビすくいなんて台湾ならではだな。でも採ったテナガエビはどうするんだろう? 人ごみの中を歩き回って疲れたので一休みしようと入った市場に隣接するお寺の境内は 沢山の提灯に照らされたた幻想的な空間だった。なんとも旅情を感じるなあ・・・ それじゃそろそろなんか食べようか。さっき新幹線で駅弁を食べてからあまり経っていないので それほどお腹は減っていないが、折角来たんだから雰囲気だけでも味わっておきたいからね。 でもテレビとかで良く見るその場で座って食べられるような所は見当たらないな。 そういえばさっき屋内市場に美食街って看板があったからあそこに行ってみるか。 看板に従いエスカレーターで降りてみると・・・そうそう、イメージしてたのはこんな感じのところだよ。 中は人でごった返し熱気があふれている。ここでひーこはまず飲みたかったというタピオカミルクティーをいただいた。 それを飲みつつ中を見て周る。どこもメニューは似たような感じ。美味しそうなものがいろいろ並んでいる。 どこに入ろうか悩みまくった挙句、もうめんどくさくなって呼び込みの兄ちゃんに言われるままに席に座った。 メニューを見るとちゃんと日本語が書いてあった。何が良いかなあと悩んでとりあえず台湾ビールを注文。 ついでに兄ちゃんにオススメを聞くと沢蟹の書き上げが一押しみたいだ。あとカキオムレツも美味しいらしいが、 僕はカキがあまり好きじゃないので似たような感じの海老オムレツを注文した。 そして運ばれてきたのがこちら。 沢蟹はカリカリしていてつまみに丁度良い。オムレツは卵のほかに片栗粉みたいなのも入っていてちょっと 変わった感じ。かかっているソースが中々美味しかった。でも一番美味しかったのはやっぱり台湾ビールだ。 あまりじっくり飲み食いする雰囲気でもなかったのでこれだけたべたら店を出たが、 折角来たんだ、もうちょっとなんか珍しいものを食べておきたいな。 と思いながら歩いていると、がんもどきみたいなのを山積みにした店の前に行列が出来ていた。どんな食べ物なのか 分からないが、ひーこの説だと行列が出来てる店に不味い物はないないらしいので、とりあえず並んでみた。 するとおばちゃんがメニューを持ってやって来て片言日本語で説明してくれる。 甘いのとカレー味、肉味みたいなのがあるようだ。肉饅あん饅見たいなものなのかな? 僕は迷うことなく肉味をお願いするとその場でお会計をして「肉」と書いたビニール袋を渡された。 列の先では若いお兄さんとお姉さんが作業をしている。 それを見ているとまずがんもどきみたいなのを金づちで粉々に叩き割っていた。なんだ、あれ柔らかくないんだな。 それに調味料みたいなのをかけてクレープ状のものに包んでいるようだ。肉はどこだ??? やがて僕の番が回ってきた。袋を渡すとお兄さんはがんも状揚げ玉を叩き割り、 手際よくクレープで包んでビニールに入れ渡してくれた。 さてどんな味がするのかな?美食街から外に出たところでガブッっと齧ってみるが・・・やっぱ肉なんて入ってないな。 硬い揚げ玉みたいなのも非常に脂っこい。味は薄くてなんだか微妙にカレー風味がするような・・ ひーこにも一口かじらせるが感想は「もういらない」そうだ(^^; なんだよ、行列の出来てる店は美味いって言ったのひーこじゃないかよ! でももったいないので何とか平らげると、なんだか非常にお腹がもたれてしまった。 後は散歩して腹ごなしだ。なんだかさっきより人が増えてきたようだ。夜市は遅い時間帯のほうが賑わうのかな。 さっきと場所が違うのか食べ物の屋台も多くなってきた。なんとイカ一匹フライ!もたれそ〜 お惣菜コーナー?ニワトリの足が目立っているなあ。 煮込み色々、茶色い色が美味しそうだけど何の煮物だろう?ちょっと怪しい。 こうして夜市の雰囲気を堪能させてもらった。 それじゃ疲れたし中山にもどって〆のルーロー麺でも食べようかね。 再びMRTで中山まで戻ると来る時ちょっと気になっていたお店を冷やかしつつ美味しそうな麺を食べられそうな店を 探そうと思っていたのだが、ひーこはあまりお腹が減っていないと言うし、僕もまだちょっともたれているんだよな。 腹ごなしに裏道に入り込んでブラブラと歩き回ってみるとおしゃれな隠れ家的レストランみたいなのが一杯あった。 ここら辺は台湾の人からしたら裏原宿みたいな感じなのかな? うちらのホテルのまわりも明日に備えて探検しておく。お隣はリージェントなのだが、その横の道を歩いていくと デパートがあった。周りは結構賑やかで、ここら辺でご飯を食べるのもいいかもしれないな。 デパートの向かいは公園になっている。ここが森林公園ならぬ林森公園。 ほぼ芝生のようだけど何か鳥はいるだろうか。明日の朝散歩できてみようかな。 それじゃそろそろホテルに帰ろうか。でもこのまま何にも食べないで寝ちゃうのもなんか物足りないんだよな〜 と思い結局コンビニに寄る事にした。店内に入るとここでも八角の匂いが充満している。 お弁当コーナーを見てみたがあまり心惹かれるようなものがない。これなら駅弁のほうがよっぽど魅力的だ。 台湾まで来てパスタを食べる気にもなんないしな、ということでカップラーメンコーナーを検分。 結局台湾らしくて辛そうじゃない汁なし麺を買ってきた。これが今日の〆だ。 と、昨日に引き続きあまり恵まれない晩ご飯となった。明日は美味しいものを食べようっと。 しかし朝大雪山で鳥撮りしてたのがうそみたいだよ。 一日目一杯動き回って疲れたので良く眠れそうだ。 |