陽明山歩きまわり
 
朝ごはんをお腹いっぱい食べた後、さて今日はこれからどうしようと言う事になった。
仇分は夕方のほうが良いみたいなので午前中はどこか他の所にいけるんだよな。
できればヤマムスメのチャンスにかけて陽明山に行ってみたいんだよなあ、と思いどれくらいかかるのか調べると、
タクシーなら30分ほどで着くみたいだ。ひーこも色々出かけるのは大歓迎のようなので作戦決行。

 さっき朝散歩から帰ってくる頃には大分暖かく、というより暑くなってきたので半袖Tシャツだけで問題ないだろう。
装備はヤマムスメをばっちり撮影するためのロクヨンフルセット。もちろん三脚も持っていく。

10:00にフロントに行きスタッフにスマホに表示した「陽明山前山公園」と言う文字を見せると(なんて発音するのか見当もつかないのだ)タクシーの運転手さんに説明してくれて大体行く先は分かってもらえたようだ。それじゃ出発!

走り出してしばらくすると昨夜の士林あたりまで到着。車だとあっと言う間だ。丘の上に立つ中華っぽい
巨大な建物は運転手さんの超片言英語によるとホテルらしい。きっとすごく豪華なんだろうな。
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つぎに現れた観光名所は首相官邸みたいだ。運転手さんがGoogle翻訳で翻訳した音声を聞かせてくれたのでここの説明なのかな?と思ったらが「ヨウメイサント シュショウカンテイ せっとデ 3000元デス」だって。いりませんっ!
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その後車はクネクネ道の山道を登り始めた。土曜日でお休みのせいか、ツーリングのバイク集団やロードレーサーで上り坂を楽しんでいるチャリダーが多く見られた。この先の陽明山は中々の観光名所みたいだ。

そしてほんとに30分くらいで陽明山のゲートに到着。運転手さんは2時間1000元で待っててくれると言うが、
いざとなったらバスで帰ればいいし、きっとタクシーも捕まるだろうと思っていたのでお断りしておいた。
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 駐車場はほぼ満車、ずいぶん観光客が来ているみたいだ。こんなんで鳥は見れるかなあ?と思いながら端に寄って
ロクヨンを組み立てていると、遥か彼方に猛禽が飛んでいるのが見えた。非常に気になったけどロクヨンをセット
し終わった時にはもう見えなくなっていた、残念。でもこれからの鳥撮りちょっと期待できるかも。
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 うちらが目指していた陽明山前山公園、他の人のレポートを見ているとバスターミナルの近くらしい。看板を見てみると今来た道を戻るほうに矢印がついている、。そういえば大分手前にそれらしき所があったなあ。あそこからは大分登ってきちゃってるぞ、なんだか運転手さん良く分かってなかったようだ。まったく〜

 しょうがない、とにかく戻る方向へ向かうとするか。幸い山の中を通る遊歩道があるようなのでそちらからまわっていく事にする。下りベースだから大した事ないだろう。と歩きはじめるが、道は観光客でごった返していた。
これじゃ鳥は厳しいんじゃないの?と思っていたらさらに山の中を通る細道があった。
登り階段が続いているが人混みよりはましだろう。とそちらに入る。
う〜ん、軽くなったとはいえロクヨン担ぐとちょっときついな。
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 なんて思いながら早くも汗をにじませながら歩いていくと、前方にヒタキっぽいシルエットが見えた。果たして何だろう?日本じゃまず見られないようなヒタキだろうな、とどきどきしながら前被りのない位置まで移動して三脚をセット、
その鳥をファインダーに入れると・・・

な〜んだジョビ子じゃん(^^;台湾にもいるんだ
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でもこれでちょっと元気復活。頑張って階段を登り切ると道を覆うような長い東屋があったのでベンチで一休みする。
こんなところでも結構人がいるようだ。ちなみにすれ違う人たちはみんな笑顔で「ニーハオ」と声をかけてくれる。
日本の山登りと一緒だね。
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ここからは山肌に沿って割りと平坦な道が続いていく。どこにヤマムスメがいてもおかしくない感じだが、
さっきのジョビ子以来鳥の姿はほとんど見えない。
途中木々の切れ目から台北の街が見渡せた。ヒカゲヘゴとビル郡ってのはなかなか台湾っぽい。
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そして歩く事2kmほどで開けた公園に到着。ここが前山公園かな?
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ヤマムスメの姿を探して展望台まで登ってみるが、汗だくになっただけで成果はなし。
向こうに見える高い山が陽明山本体なのかな?
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ここでGooglemapをチェックしてみると、ここは前山公園じゃないみたいだ。まあいまさら前山公園に行っても
ヤマムスメが絶対見られるってわけじゃないけれど、まあ最初に決めた目的地だから行ってみようかね。

ここからはひーこのスマホでナビをしてもらい、まずさっきタクシーで通った大通り沿いまで山を降りた。
途中葉陰にトガケの姿を発見。カナヘビかな?と思ったらさすが台湾、キノボリトカゲだった。
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車道沿いの道はさぞ混雑してるんだろうな、と思っていたが、いざ行ってみたらそれほどでもなく、
道路の向こう側は芝生の公園状になっていて中々いい感じの道だった。
この雰囲気、なんとなくヤマムスメ好きそうなんじゃない?って気がするのだが・・・
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途中あった池の周りには水芭蕉のように白い水仙が咲いていて高原みたいだ。
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でもこんな良い雰囲気なのに鳥はいない。ここに水のみにでも来てくれれば良いのに。

しかし願いかなわず。しばらく行くとバスターミナルに到着。
ここからふたたびGooglemapに従い工事現場のわき道を抜けると
開けた都市公園に出た。ここが前山公園のようだ。
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池なんかもあったりするが、芝生ベースの広場ではピクニックをしている家族連れもいて結構賑やかだ。

ここら辺は温泉が名物のようで、公園の中にも白濁したお湯が沸き出しているプールがあった。

足湯で入るのかな?でも歩き回って汗だくなので足をつけようとは思えない。
3月でもこの気温、やっぱり台湾は南の国だと実感する。
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ヤマムスメを探して公園の中を一回りしたものの鳥の姿はほとんど見えない。
これならさっきの山のほうがまだヤマムスメ居そうだったなあ・・

公園の下は公衆浴場でその前に大きな池があったので行ってみたが、ここもハクセキレイとコサギがいたくらい。
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近くの屋台村のような所では木の上のほうを移動する尾っぽの長い鳥の影が見えた。
ついにヤマムスメか!と思ったら残念ながらタイワンオナガ。

その後もう一度前山公園を周ってみたが、はやりヤマムスメは居なかった。
時刻はもうすぐお昼、夕方からは仇分に行かなければならないのでそろそろ帰ろうかね。

と思ったらタクシーが捕まらない!流しのやつも居ないしタクシー乗り場も見当たらない。
こんな状況だからさっきの運転手さんは「待っていようか」って言ってたのか・・・

 まあいいや、それじゃバスで帰ろうかね、とバスターミナルまで行って見たのだがどれに乗るのか全然分からない。
変なのに乗って知らない所に連れて行かれたら、この言葉のほぼまったく通じない台湾では遭難しちゃうじゃないか。

うーん、困ったなあ、もう一度タクシーを捜そうかな、とそこらを歩いていると温泉ホテルが目に入った。ここなら何とかしてくれるかも、とひーこが交渉に行くと快くタクシーを呼んでくれる事になったそうだ。やっぱ台湾人親切だ〜
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そして10分ほどでタクシー到着。無事ホテルまで連れて帰ってもらうことが出来た。
しかし台湾は言葉が大変だな。これからのために帰りのタクシーの中ででGoogle翻訳の中国語データベースを
ダウンロードしておいた。WiFiだから多少重くても問題ない。さあ、これでいざとなったらスマホで何とかなるだろう。

部屋に戻るともう喉がカラカラ。冷蔵庫から台湾ビールを取り出して一気にあおる。う〜ん、うんめ〜!

一休みしつつ夕方の仇分行き特急の時刻を調べると15:54のがベストみたいだ。
それなら15:20くらいにホテルを出れば大丈夫だな。あと2時間ちょいあるけれど、その隙にひーこは
足裏マッサージに行くそうだ。元気だねえ。

僕は疲れちゃったのでベッドでゴロゴロしながらクーラーで涼んでいたらいつの間にか寝てしまっていた。

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