憧れの仇分、でも現実は |
急に道が混みはじめたあたりでタクシーは止まった。ここが終点みたいだ。 タクシーを降りて振り返ると道の向こうには海が見渡せた。東シナ海だ。方向はちょっと違うがこの海が
コンビニがあったので帰りの電車用にビールとつまみを買って準備万端。それじゃ駅に戻ろうかね。石垣島や西表につながっているんだと思うとなんだか心がゾワゾワする。やっぱり沖縄好きだなあ・・・ それでは仇分に入り込んでみよう。まずはここから遥か彼方まで階段が続いている。 ここを登っていくんだな。人もまばらで全然仇分っぽくないけどここでいいのかな?。 地図があったので見てみると、ここはまだまだ麓みたいだ。さあ、頑張って登るぞ〜 ゼイゼイ息を切らせながらひたすら階段を登っていくと前方に何やらそれらしき建物が見えた。 あそこまで行けば千と千尋の世界が待っているはず。もう一頑張り! やがて周りがだんだん賑やかになってきた。いよいよ仇分エリアに入ってきたようだ。 赤を基調にした派手な建物が多くなり階段の両脇はお店がびっしり連なっている。 それを眺めながらそぞろ歩く人々で道は大混雑。日本語もそこら中から聞こえて来てくるし 看板もひら仮名がいっぱいでなんだか京都とか浅草に来たみたいだ。 うちらも周りのお店を覗きながら登って行くと「湯婆婆の湯屋」発見! 見上げると軒先に提灯がいっぱい吊るしてある。 もうちょっとよく見えるところはないかと向かいのテラスまで行ってみたらまさによく見るあの風景だった。 なるほど、実際見るとこんな感じなんだな。たしかに千と千尋っぽい。けどほんとにここからのワンショットだけなんだよな。 あとは全然それっぽくなくてちょっと肩透かし。 それよりもここから見渡せる海岸線とか山並みのほうが魅力的だと思うのだが。 さあ、これで一番の目標も達成できたので先に進む。 やがてお店が途切れ、観光地区は終わったようだ。そこから前を歩く台湾人と思われる 集団について民家の軒先みたいなところを通って更に登っていくと、旧分を見渡せるところまで到着。 町並みの上に見えるのはお墓かな。なんともいい眺めのお墓であそこで眠っている人たちは幸せだろうな。 さあ、それじゃこれで仇分は制覇ってことで下に戻ろうか。と階段を見下ろすとさっきより人が増えてるようだ。 あまりの混雑ぶりに気が引けてしまい脇道にそれると立派なお寺があった。 屋根の上にはいろんな造形が派手に着色されて乘っている、とても中国らしいお寺だ。 ここから下に降りる道は見つからなかったので一旦階段まで戻り逆の方へ行ってみると、こちらもとても静かな場所だった。 でもここもそのまま進むと人の家に入ってしまいそうだったのであきらめて引き返し、意を決して大混雑の階段に突入。 あとは人と物の洪水にひたすら流されていく。 そしてやっと出口まで来る事ができた。まさにダンジョンから脱出した気分。人混みしんどかった〜 公衆便所のあるここが本当のの入り口なんじゃないだろうか?きっとさっきは道が混んでいたから途中で降ろされちゃったんんだな。 展望台があったので登ってみると、ちょうど太陽が沈むところだった。 仇分はきっとこれからがライトアップとかされて綺麗なのだろうが、人出もこれからが本番だろう。 更に混雑してくる前にうちらは駅に戻ることにする。ここでも仕切り屋の兄ちゃんがいたので駅までとお願いすると 空車のタクシーを捕まえてきてくれた。これなら18:20の自強号に間に合いそうだ。 仇分を後にしてタクシーで山道を下っていくと登り車線はタクシーやバスで大混雑してきた。早めに降りてきて良かったよ。 下りは混むこともなく駅に到着。自強号が満席だったらどうしようとちょっと心配していたのだが無事指定席も取れ一安心だ。 出発まではまだ時間があったので瑞芳の街をちょっと見て回った。夜市が出ていたが、ここは 士林よりも素朴で地元の人も利用しているようだ。そんな風景を見ているとなんだか懐かしいような気分になってくる。 |