野生のマクジャクじゃ!

看板の陰で息を潜め、Thang君と二人マクジャクが出てくるのをじっと待つ。
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そして5分ほど経ったろうか、道路脇の草が動いたかと思ったらマクジャクは意外とあっさりその姿を現した!

抜き足差し足と言う感じで何かをついばみながら少しづつ姿をあらわにしてくるマクジャク。
こちらの事は全然気にしていないようだ。看板ブラインド効果絶大だね。

そしてついにその全身を現した!おお〜綺麗だ〜
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マクジャクは逃げ出したのが野生化したやつが沖縄初めいろんな所で見られるけれど
やはり本来の生息地で見る天然のものは全然別物だな。

道の端まで行ったマクジャクは薮の手前で方向転換。こっちに向かって歩き出した。
よく見ると地面には小さな紫の花がいっぱい咲いている。
その淡い色合いと鮮やかなマクジャクのコントラストがなんとも美しくて見とれてしまう。
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やがてマクジャクは再び向きを変え、最初出てきた薮の中にゆっくり戻って行った。
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や〜綺麗だったねえ・・・とThang君。ホントすばらしい時間だったよ、ありがとう。

本命マクジャクも見れて午後のドライブは大満足の結果となった。
日も暮れてきたしそろそろ戻るとしようかね。

トラックに戻り夕日に光る草原の中、公園本部に向けて走り出す。
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途中遠くの木に止まっている大き目の鳥を見つけ、再びトラックは停車。
手持ちでファインダーを覗くと止まっていたのはバンケンだった。中々鋭い目つきの鳥だ。
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その後車は公園本部に到着したが、そのまま通り過ぎる。
どこへ行くのかと思ったら今朝寄ったアオミミゴシキドリの塒があるリゾートホテルだった。
Thang君後で来ようと言ってたのちゃんと覚えてたんだ、えらい!

再びテラスに上がり塒の木を見てみると、今度はちゃんと巣穴からアオミミゴシキドリが顔をのぞかせていた!
なんともかわいいねえ。これまで撮れて午後はもう完璧だ。
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満ち足りた気分で宿に戻ると今日も午後7時に食堂集合と言う事で一時解散。

結構遅くまで撮っていたので部屋に戻ってシャワーを浴びるともうすぐ集合時間だ。
部屋にあるぬるい333はやめておいて食堂で冷えたやつをいただこうとちょっと早めに食堂へ。

するとそこには現地バーダーのグループが陣取っていてその中でThang君も一杯やっていた。
来たよ〜と手を上げるとThang君が手招きして、ここで一緒に飲もうという。

飛び交うベトナム語にちょっと躊躇したがFBで友達になっているSam Thuongさんなんかもいたので
仲間に入れてもらうことにした。本人に会うのは初めてなのでいつも見てます、
と挨拶して席を空けてもらいテーブルに着くと、まあ飲んで、とカールズバーグが回ってきた。

ベトナムでこんな風に長玉を持って鳥撮りをしている人たちはきっと相当な金持ちに違いない。
FB見てるとSamさんなんてしょっちゅう旅行行ってるもんな。
釣りも趣味でリールはシマノのステラとか使ってるみたいだし
他の人たちも一緒に遠征鳥撮りに行きまくっている感じだ。
そんなセレブな人たちはら333とかサイゴンなんかは飲まないのだろう。

まあビールはビール、プシュッとプルトップを開けて「cheers!」と言うとみなさん「ギョー!」と応じてくれた。
乾杯は「ギョー」っていうんだそうだ。う〜ん、久しぶりに飲む333以外のビールはまたあっさりしていてまた美味い!

つまみのナッツのようなものが回ってきていただいたりしながら昨日今日の成果など話していると
料理が運ばれてきた。どうやら今夜は僕もここで一緒に食べるみたいだ。まず出てきたのが茹で鶏。
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おおっ、おかしら付きじゃないか。食べる部位気をつけないと(汗)
みんな手づかみでガシガシ食べているので僕も見習って
ガシガシいきつつ、お変わりのビールをもらってみんなで「ギョー!」
誰かが缶を開けるたびに「ギョー」と乾杯を重ねていく

でも泥酔する前に一応Thang君と明日の予定を確認しておかなくちゃ。
とりあえず明日の午前中はヤイロ狙いでブラインドでしょ。集合時間は6時半ね。
で、その後Thang君はまだこっちに残るの?と聞くと、
ここの所Cattienに入り浸っていてしばらくホーチミンに戻っていないので
彼女が怒り出してるから僕と一緒に帰るそうだ(^^;
大変だねえ。それじゃそういうことで決定したところでもう一杯飲もう!ギョ〜!

 調子良くビールを開けていくと調理も続々と運ばれてきた。
鶏肉に続き肉の炒め物、白菜の茹でたの、スープ2種、ご飯・・・昨日に比べるとずいぶん豪華なんじゃないか?
人数が多いからなのか、それともセレブメニューなのか。


 とにかくお腹も減っていたのでこちらもどんどん頂き、ギョーも重ねていく。
他の人たちもいいペースでビールを開けて行き、ついにここのカールズバーグの在庫がなくなってしまった。
みんな良く飲むねえ、僕も一役買ってしまっているが(^^;
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カールズバーグの次はタイガーにチェンジして再びギョー!
そのうちいい加減お腹もいっぱいになって来たし酔っ払ってしまったので一抜けさせてもらう事にした。
Thang君とは明日の朝6時半いつもの場所集合の再確認をしてビール代を払おうとすると、
皆さん「そんなの良いから」と受け取ってくれない。
なんかすっかりご馳走になっちゃってどうもありがとう、あー楽しかった(^^)

みんなにお休みを言っていい気分で部屋に戻りドアを開ける時、
壁に5cmくらいのカエルが引っ付いているのを発見。ば昨日の晩大音量で響いてたのはこいつの声だな、
と思い、とりあえず部屋に入って鍵を置き、代わりにカメラとライトを持ってくる。

ここのドア、オートロックなのでドアが閉まらないよう片足で抑えながらまずはカエルの撮影。
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そのあと今夜も大声で鳴かれたらいやなので落ちていた枝を拾って遠くに放ろうとしたら
カエルはいきなりこっちに向かってジャンプ!

びっくりして飛びのいたのだが当のカエルはどこにもいない。
あれ?どこ行っちゃったんだ?服にも付いてないし地面にも落ちていない。

いろんな所を探してみてふとサンヨンPFのレンズを覗いてみると・・・
ひえ〜〜フードの内側に引っ付いてるじゃん!
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急いでフードを外し、ちょっと離れた薮まで行ってカエルを落としてきた。まったく、ふてえカエルだ。

でもとりあえず一件落着。さあ、それじゃゆっくり寝るかな。と部屋にもどりドアを開けようとすると・・・
しまった、インキーしちゃったよ。どうしよう〜(−−;

ここはThang君に頼るしかないか。まだ飲んでるかなあ?
お休み〜なんて言って帰ってきちゃったのでちょっと恥ずかしいが背に腹はかえられない。

というわけで食堂に戻ると幸いまだみんな宴会中。良かったよ〜
Thang君に事情を話し公園本部まで付き合ってもらい、
マスターキーを借りて無事部屋に入ることができた。
いや焦った。

でもおかげでこの晩はカエルの大音響に起こされる事もなく、ぐっすり眠る事ができた。

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