鉄板Pittaはどこ行った!? |
あっという間のCattien最終日。この日は午前中だけ鳥撮りをして、 昼ごはんを食べたらもうホーチミンに戻らなくてはならない。 起きてトイレに行くと来た時から洗面所のスミにひっついていた殻つきナメクジが出迎えてくれた。 こいつに会うのも今日で最後だなあ。 それじゃ取り合えずミドリシマヤイロチョウをササッと押さえて、あとはセグロミツユビの再捜索でもしようかね。 部屋の前でThang君と合流するとジャングルの中ハイドヘ向かう。 歩き始めてまず出合ったのは木の上に止まるアオバネコノハドリ。 そして前回と同じ建物の裏からジャングルに分け入った。 目指すポイントは3年前のコシアオヤイロチョウの場所。今年はコシアオは出ていないようだ。 ブラインドを立てて潜り込むとThang君はそれじゃまた後で、とどこかに行ってしまった。 まあただ待っているだけだから別にいいけどね。 ここでまず出てきたのはハシブトムジチメドリ(Abbott's babbler)。 最初の登場にふさわしくめちゃ地味なやつだ。 まずはこれくらいから始めないと盛り上がらないよな。 続いて現れたのはアオアシミヤマテッケイのカップル。 このボリューム、ここのヌシって感じ。彼らがいる間は他の鳥は出て来れないだろう。 アオアシミヤマテッケイがいなくなるとすかさずコルリ若がやってきた。 さあ、それじゃそろそろ本命来てくれるかな、と言う時、 誰かがやってきて隣にブラインドを設置し始め、一時的に鳥はいなくなった。 ヤイロが出てる時じゃなくて良かったよ。 様子を伺っているとお隣もガイドさんが帰ってゆきお客さん一人で置いていかれた模様。 しばらくして場が落ち着くと、再びアオアシミヤマテッケイが登場。 そしてついにヤイロが現れた。最初奥の方で何かがピョンピョン跳ねるのが目に入った。 それがだんだん近づいてきてササササと広場に登場!ミドリシマヤイロのメスだ。 地味なメスではあるが待ち焦がれていた身としてはとっても鮮やかな色に見える。 隣のブラインドからもシャッターを切る音が聞こえてきた。こちらも負けじとシャッターを切りまくる。 さあ、メスが出てきたんだからオスも来い!いつでも相手してやるぜ!と意気込んだものの、 そこにアオアシミヤマテッケイが乱入しミドリシマを追い払ってしまった。こんにゃろう! まあしょうがない、時計を見ると午前9時、まだ3時間は粘れるもんな。 一昨日のカッショクコクジャクのこともあるし粘るが勝ちだ。 しかしThang君帰ってこないねえ。もうこのまま放置って事かな? その後すぐにシャーマ登場。 さらに奥の木の中で鳥が動く気配を感じ目を凝らしていると、アオタケゲラのオスがチラッと顔を出した。 かさこそという音に期待を膨らませると出てきたのはツパイ。残念。 この後しばらくあたりは静かになってしまった。こうなると待機するのがちょっとつらくなってくる。 とはいえ僕のブラインドは二人用、しかも手ごろな石があったのでそれに腰掛ける事ができとりあえず 快適環境だったが、隣は一人用の狭いブラインド、 かなりきついようでしょっちゅう身じろぎする音が聞こえてくる。 そして待つこと30分ほど、ブラインド前広場には再び鳥がやってくるようになった。 おおっ、ノドアカヒメアオヒタキのメスが来たぞ! 続いて間もなく待望のオスも登場! 今となってはしょっちゅう見る鳥では在るが、やっぱり色付きというのはテンション上がる。 こうやって息を殺してブラインドの中で待っている間も後ろのトレイルを歩く足音が結構頻繁に聞こえてくのだが、 そんなのを聞くともしかしてもう一つ奥の広場の方にはヤイロ出まくってて、みんなそっちを見に行ってるんじゃないか?なんて疑心がわいてきたりする。でもここはThang君を信じるしかないよな。 そんな足音の一つがブラインドのすぐ裏で立ち止まり、英語でボソボソしゃべる声が聞こえてきた。 前の広場にはノドアカヒメアオヒタキのオスが来ていたが、それに向かってフラッシュが焚かれた。 なんじゃい、今でもこんなことするやついるんか!とブラインドの隙間から犯人を見てみると いかめしい顔つきの欧米人のおっさんだった。 おっさんもおっさんだけどガイドもちゃんと注意しなきゃだめだよな。まったく。 何度かのフラッシュ攻撃にさらされノドアカヒメアオヒタキは逃げてしまったが、 それとともにおっさんとガイドも帰っていって一安心。 その後しばらくするとまた恐る恐ると言う感じでミドリシマのメスがやってきた。しかしメスばっかだなあ・・・ 後はノドアカヒメアオヒタキのカップルが飽きない程度に遊んでくれる。 やがて隣のブラインドにはガイドさんのお迎えが来て撤収していき、広場の前は僕一人になった。 しかしミドリシマのオスは一体どうしちゃったんだろう?おかしいなあ、Gerardさんは昨日撮ってたのに・・・ その後もメスは時々やってくるがオスは気配がないまま時刻はもう11時。 ここでコルリの成鳥が登場。やっぱり成鳥オスは幼鳥の50倍くらいうれしい。 それにしても肝心のヤイロにはほんとてこずらされるなあ。ちょっと甘く見てたか。 あと30分もすればThang君が迎えに来ちゃうんじゃないか?と心配になってきた頃 奥のほうにひときわ鮮やかな緑色がちらっと見えた。あれはミドリシマのオス!! 暗い環境での高感度性能を考えボディーをD750にそっと付け替え準備は万端だ。 オスのミドリシマはかなり警戒心が強く、遠くでこちらの様子をうかがいながらピョンピョん跳ねている。 しかし葉っぱかぶり、枝かぶりでどう撮ったってまともな画像にはなりそうもない。 それより警戒して逃げられるのが一番最悪のシナリオなので、 心の中で頼むからこっちに来てくれ〜と祈りつつ。レンズを動かさないようにじっと息を潜める事に徹する事にした。 そうしてどれくらいの時間が経ったろうか、一瞬視界からきえたミドリシマが広場の真ん中に飛び出した! そーっとファインダーに入れると連写連写。うお〜!綺麗だ〜〜! D750をD500に付け替えてさらに連写! ブレを抑えるためにボディーにサポート用一脚をつけさらに連写でもう大興奮。 ミドリシマヤイロチョウ、会うのは2度目だがその魅力はぜんぜん色あせていなかった。 また会えて幸せだ〜 なめててごめんね〜! こうして思っていたよりかなり苦労したが何とかミドリシマヤイロチョウとの再会も果たすことができ Cattienでの目標はほぼ達成できた。 そしてミドリシマヤイロが去って程なくThang君が迎えにやってきた。 |