ツーリングはラリーと化す
そしてひーこと二人、フーコックツーリング隊はダートに突入。
このDT49、ダートトレイル49って事かな
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赤土の道は結構締まっていて轍にハンドルを取られさえしなければそれほど走りにくくはないようだ。

時々トラックとすれ違うが他にはほとんど車は走っていない。こんな道を走っていると気分は何だかパリダカだ。
やがてだんだん道が細くなってきた。周りはもうジャングル真っ只中っぽい。

何だかえらい秘境に入り込んできてしまった気分だが、
道に沿って電線があるので先のほうには人が住んでいるんだろう。
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こんな道をしばらく行くとちょっと開けた所に出た。
と、道端の花が咲いている木の周りをキシタアゲハが飛んでいるじゃないか!
これは撮らねば!とバイクを停めてもらい何とかゲット。
ベトナムのやつは後翅がまっ黄色じゃないのでうぉ〜!熱帯の蝶!って雰囲気が少々薄いが
大きさは日本のクロアゲハなんか目じゃないくらい大きいのでやっぱりテンションが上がる。
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キシタアゲハは一瞬で飛んでいってしまったが、花の蜜を吸いにムラサキタイヨウチョウもやってきた。
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深い森よりこういうちょっと開けた環境は鳥にとっても住みやすいのか、
しばらく行くと電線に止まるチャガシラハチクイも発見。
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そしてアオショウビンの姿も!しかしこちらも残念ながらワイヤー止まり。
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それでもちょっと鳥が撮れて幸せな気分になり先に進むと再びジャングルの中に入る。

するとさっきまで雨が降っていたのか道がぬかるみだしてだんだん走りにくくなってきた。
タイヤは普通のロードタイヤ、それに濡れた赤土がまとわりつきちょっと危険な感じ。
日本で待っているXTZ125だったらどんなに良かったろう・・・

こんなんじゃ海まで出れるか怪しいが、マップだともうすぐのようだしあとちょっと頑張ろう。

やがて唐突に建物が現れた。こんな奥に住んでる人いるんだ、
と思ったらCattienのマクジャクポイントにもあった分度器みたいな看板がある。
国立公園の事務所のようだ。
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近くで鶏の世話をしていた子供たちがいぶかしげにこっちを見てるので写真を撮らせて!
と言うとちょっと笑顔になってくれた。ここの職員の子供だろうか?だったら学校はどこまで通ってるんだろうね?
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ここから先の道はさらにドロドロ。ひーこが独りでアタックしてみるが
タイヤの周りに赤土がこびりつき後輪が横すべりしてしまってまともに進めない。
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その先も同じようなぬかるみがひたすら続いているようなので先へ行くのは断念。

ここで運転は僕にチェンジして来た道を引き返す事にした。
天気はだんだん良くなってきて一安心。途中にもう一本海にいけそうな小道があったので入ってみる。

太陽も顔を出し木漏れ日が気持ちいい。
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しかし道はどんどん細くなる一方。しかも路面には木の根っこなんかも出てきて進むのが大変になってきた。
ちょっとノーマルタイヤのスクーターで行く道じゃないな、と言う事でまた引き返す。
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結局最初入ってきた大きな道まで戻ってきた。
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ここらへんになると路面も乾き運転にもちょっと余裕が出てきたので
何かいないかと辺りを見回しながら走っていく。すると道端に水溜りがあり、
そこから青い鳥が飛び出して電線に止まった。アオショウビンだ。
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後は特にこれといった鳥は現れず、無事舗装されたDT973まで帰還。

ここからは再びアスファルトの上を走ることになる。
う〜ン、なんて楽チンなんだ。まるで宙を滑空しているような滑らかさ。舗装道路ってすごいよなあ。

そしてついに海に出た!
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岸辺の木の中にまたチャガシラハチクイの姿を見つける。ここらへんじゃ普通種のようだ。
でも綺麗だから見かけるとついつい必死で撮ってしまうのだ。
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天気もすっかり良くなってカラリと晴れ上がり、太陽が燦燦と降り注いでくる。
気温もどんどん上がってきてなんとも気持ち良いバイク日和になってきたぞ。

道路の片側に木の枝が置いてあるのはそっちは走っちゃいけないって事だろうか?
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と思っていたら工事中になった。片側はまだ未舗装の砂利敷きだ。
これからの観光シーズンに備えて舗装しなおしているのかも。

自分の車線が舗装している側なら良いが、砂利敷きだとそっちを走るしかない。
砂利とコンクリは交互に続いていたが、その切り変わるところには砂利が山盛りになっていて、
乗り越える時は結構な衝撃だ。これで大分ペースが落ちた。

あんまり快適じゃなくなっちゃたし早く工事区間終わらないかな。
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そんな道が続き走り疲れてきた頃、いい感じの公園っぽい場所が現れた。
何人かの欧米人がバイクを停めていたのでうちらもここで一休み。
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外洋に面しているうちらが泊まっている側と違ってこちらは本土との間の海峡だからか海がとっても穏やかだ。
それに大きな町がないので水も綺麗。あまりに気持ち良さそうなので裸足になって海に入ってみる。
う〜ん、いい気持ち。
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ジュースでも売っていれば良かったのだが売店らしき建物に人気はない。
持ってきたアクエリアスも残り少なくなってきたのでどこかで補給しなければ。

再びバイクにまたがり先を目指すが、その先舗装は完全になくなり全部砂利敷きになってしまった。
ここも工事中なのかな?これが一体どこまで続くんだろう?ちょっと心配になってきたぞ。
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砂利にハンドルを取られながら我慢して走っていくと一軒の雑貨屋があったのでここでジュースを補給。
とりあえず水分の問題は回避できた。
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しかしその先も砂利道はひたすら続く。これはもしや工事中とかじゃなくてこういう道なんじゃないか?
と思っていたらついに砂利もなくなり地面がむき出しになった。
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やがて路面は赤い土に埋もれる。しかしこれって本当にちゃんとした一周道路なのか!?b0166975_08551042.jpg

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