目指せ最南端 |
さあ、ほぼ島一周もしたし後は宿に戻るだけ。でもまだ4時過ぎ、日が暮れるまでに大分時間があるなあ。 それにこの滑らかなアスファルト、どこまでも走っていきたい気分。この勢いでもうちょっと足を伸ばしてみようか。 フーコック島は南北に長く、特に南部は細長く延びた平地が続く。 そしてマップを見るとその東岸には大きな池が連なっていた。 もしかして養魚場だったりしたらルリカワセミも期待できるんじゃないか? でも鳥目的だとひーこが渋るかもしれないので 名目上は最南端にある港を目指す事になった。これなら先端好きのひーこも大喜びだ(^^) 空港手前のロータリーで南に曲がると、そこからはしっかりした中央分離帯に 片道3車線くらいあるバイパスのような道路になっていた。 道路沿いにジャングルの気配はなく大規模スーパーなどが所々に現れる。 さっきまでのダートとは雲泥の差だ。うちらのホテルのあたりともまた違って小奇麗な新興地域って感じ。 途中、フーコック島の観光名所のひとつである刑務所があったが走りながらの観光にしておいた。 そんな道を快適に走り続けること15kmほど、舗装が途切れ工事中のダートが現れた。 まあさっきのTL48を走りきったうちらにはこんなの楽勝!と思ったが、工事中のダートはまた一段と凸凹。 それに交通量も激しくて、トラックなんかが砂埃を上げ、けたたましくクラクションを鳴らしながら爆走していく。 そんな1kmほどのダートを抜けると港町に到着。バイクがいっぱいで活気に溢れた街を海を目指して走る。 途中大渋滞に巻き込まれなんだろうと思ったらトラックの大荷物が電線に引っかかり難儀している所だった。 荷物の上に乗ったおっさんが引っかかった電線を一本一本外しながら少しずつ進んでいくトラック。 ここには高さ制限とかはないんだな。 バイクはその横の隙間からどんどん抜けていくのでうちらもそれに混じって渋滞脱出。 横を通る時みてみると、トラックが運んでいたのは船だった。ボートくらいは運ぶの見たことあるが、 こんな大きなクルーザーを運んでいるのを見るのは初めて。なんともパワフルだなあ、ベトナム人。 ここをかわしてちょっと行くと建物の間から海が見えてきた。 そのまま道の突き当たりまで行くと船着き場に到着。これで最南端制覇って事で良いね? あんまりのんびりしていると養魚場に行く暇なくなっちゃうからな。 記念撮影をして海を後にすると来た道を引き返す。道端では魚などを売っていたりして、漁師町の雰囲気だ。 街を抜け再びさっきの工事現場を通るが、こんなところで店開きをしている人も居る。商魂たくましいね。 再びバイパスに出ると養魚場に行けそうな道を探しながら走っていく。 ひーこの目標の最南端は制覇したんだから、今度はこっちの鳥撮り荷も付き合ってくれると言う事で話はついたのだ。 その養魚場はマップによると進行方向左側。日本だったらヒョイと入れるのだが、 ここは右側通行なので行こうと思うと隣の車線をまたがなくてはならない。 さらにこの道、ずっと中央分離帯があるので、入れそうな道を見つけると 次に中央分離帯の切れ目を見つけUターンして入っていかなくてはならないのでかなり面倒くさい。 そんなわき道に何箇所か入って見たが、民家の軒先になってしまったり 歩き以外じゃ入って行けそうもない砂のあぜ道みたいになってしまったりと、こりゃどうにも駄目そうだ。 残念だけど養魚場は諦めて宿に戻るとするか。 ガソリンメーターの針は既にEの所まできている。このまま何とかホテルまで行けないこともないかとも思ったが、 前回のホイアンガス欠事件を思いだし、ちょっとだけでも入れておこうとスタンドで2リットルだけ入れてもらうった。 後は10kmもないだろうからこれくらいあれば楽勝だろう。 ここの店員も小学生くらいのお兄ちゃん、カメラを向けるとはにかみながらピースしてくれた。 あーあ、鳥は駄目だったなあ、とがっかりしながら空港まで戻る途中、ちょっと気になってマップをチェック。 するとさっきのバイパスより海よりの方にもう一本並行して走る道を発見。 そしてその周りには養魚場っぽい水溜りが連なっている。 この先ちょっと行った所を曲がればその道に入ることができそうだ。 ガソリンも入れたことだしもうちょっと寄り道させてもらっちゃおうかな。 空港を過ぎるとロータリーがあったのでそこを曲がって養魚場への道へ入る。 ダートと言うのも覚悟していたのだが、思っていたのとは違って整備された片道2車線の道路になった。 養魚場だと思っていた所にはマングローブが生い茂りいい感じだが、 そこより海寄りは新しいしゾートホテルの建設ラッシュ。 これじゃ鳥は駄目そうだなあ・・・ そんな状況がずっと続くしいい加減疲れてきた。 もう鳥撮りは本当に諦めてホテルに戻ってビールを飲もうということでUターン。 ここでライダーはひーこにチェンジ。最後のひとっ走り頑張ってくれよ。 ちょうど終業時間のようで、工事中のホテルからバイクがどんどん出てくる。 そのバイクのお客目当てで路肩には食べ物の屋台が並び大賑わいだ。みんなここで晩御飯を済ますのかな。 その後さっきのロータリーを過ぎると、昨日来る時通ったホテルへの道に出た。 あとはのんびり走ってゴールのホテルの前のレンタルバイク店に到着!いや〜よく走ったなあ。 |